最近の?森田宏幸監督って ぼくらの 監督されていたそうです!

ジアースぼくらの 

猫の恩返しの森田監督って、なんかひところ、ネット上でけっこう噂になっていたようです。2007年の「ぼくらの」という原作まんがのアニメ監督をされていたとのこと、この内容が、猫の恩返しとは全く違っていて、ちょっとびっくりの話でした。

猫の恩返しでは、もとは短編モノの予定だったそうです。いろいろな経緯があって、若手を起用して映画を作ろうとしたときに、高畑さんが、「となりの山田くん」で頑張っていた森田さんを起用したそうです。その後の、彼の作った企画書が面白かったので、映画にしてみようとなり、制作されたそうです。映画作品の割には短めの70分になっているのはそういう理由からかもしれないです。ギブリーズも面白いですが・・

森田監督はその後は、ジブリで監督は今のところされていません。「ぼくらの」という、自分たちが戦わなければ、地球が滅びてしまう、でも戦うと死んでしまうという設定のストーリーの原作をアニメ化する際の監督をされました。その時のコメントやアニメに合わせたストーリーの改変がかなりファンの物議をかもしたそうです。その時のコメントが面白いです。

 

原作ファンの皆さんには負けました。

ブログ上で、原作について否定的とも取れるコメントを言われていて、そのことに対して返答された言葉の抜粋です。まだまだ続きますが・・

コアな原作ファン。私自身、子供のころから漫画好きで好きなマンガがアニメ化されるとどんなふうになるかって、血沸き肉踊る思いをしたものです。でも、見てみて原作のイメージと違う、原作と解釈が違うとなど思うのがほとんどで、だんだんと期待しなくなっていったものです。本当に原作ファンにとって原作は神聖なものだから・・それを真正面から受け止めて、こんなコメントを出す森宏幸監督興味深い方だなと思います。実は猫の恩返しも原作とはかなり違ったものとなり、スタッフとぶつかったこともあるとか・・

猫の恩返しの原作と映画の違いについて考える(独断と偏見かなりあり)

一番違うなと思うのは、テーマにしているものです。原作では、ユキちゃんやルーン王子がもっとキャラが立っていて、ユキちゃんかなり主要キャラに感じます。ユキちゃんとの思い出がかなりテーマの軸になっているように思います。それと、意外なんですが、原作のほうがジブリっぽいというか、猫の国での不思議な世界。宙に浮く湖や、逃げるシーンの比重がとても多く感じられて、ちょっと冒険ものぽっい感じ。やりようによってはもっとスペクタルなシーンができたのではと思うところが多々。階段で逃げるシーンや迷路の現れ方などアニメのほうが描き方によっては面白いのではと思えます。猫にハルやムタが運ばれるシーンもアニメでもかなりスペクタルですが、あくまでなんとなく現実味のある不思議と言う感じです。

でも、しかし・・映画のほうがハルちゃんおもしろいと思うのです。高校生の女の子の視点というかその世界、ちょっとお行儀のいい感じの原作のハルにくらべて、映画のほうが、ちょっと迷ったり、ユキちゃんのいうこときかずにのんびりしていて引っ張っていかれたり。草はらに寝転ぶハルちゃん。猫の国っていいなあと思わせるシーンもあったり。ハルちゃんやその取り巻く世界。不思議だけど現実からちょっと離れている世界を主に描きたかったからこうなったのかなと思うのです。耳にすませばの続編では冒険活劇を期待していた私ですがこういうのもありかなと思います。そこであの名セリフも生まれたのでしょう。

ありがとう ユキちゃん

私 間違ってなんかいなかった

猫を助けたことも迷って苦しんだことも

みんな自分の大切な時間だったんだ。

勝手に森田監督について考えるのですが、森田監督は、原作を読んでその世界をそのまま構築するのではなくその世界を読んで、自分が得た世界を描こうとされているのではと思います。もちろん。好きにやっていいと言うジブリ側のゴーサインもあったからだと思われますが・・猫の恩返しでは原作から受け取ったエッセンスを自分なりに調合されて作成された感じが特に出ています。ジブリの中で特にこの作品が異色に感じるのは森田監督ならではと思います。でも、生への肯定というか作品に流れるものは一緒ですね。

アニメ化されるとみる対象も広がります。マンガ好きの人ばかりが見るわけではなくなってきます。「ぼくらの」では特にその対象も広がったでしょう。紛糾したのはそのこともあったのでは。そして、わたし個人の考えとして、やたら年季の入ったマンガ好きとしては、原作を離れた時点で、その作品は別のものになると思います。だから、アニメ化に際してはよく似た別の作品が生まれるという覚悟で望んいます。反対にあんまり、なぞったような作品は面白くないです。(私の考えです。)そして作品が見る人に伝えるメッセージのようなもの自体は弱くなることが多いのではと思います。原作のメッセージとアニメを作ったメッセージを足して、受け取れるような面白い作品が生まれてくれるとうれしいと思います。

森田監督、ジブリから離れていらっしゃるように思われますが、次回作、ご期待してます。