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ジブリの主人公の中でも群を抜いて、心が病んでいる様子のアレン。アレンはジブリ内でもイケメンとして捉えられているのですが、この心の揺らぎが彼をより魅力的にさせているのだと思います。

そんなアレンの影についての考察と、誠の名について名言、名シーンとともにご紹介します。

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ゲド戦記の主人公であるアレンとは?

ジブリ「ゲド戦記」は宮崎駿監督の息子である宮崎吾郎監督の初作品。この映画「ゲド戦記」は原作で同タイトルの「ゲド戦記」(著者はアーシュラ・K・ル=グウィン)に基づいて描かれた作品でもあります。原作では主人公はハイタカですが(誠の名はゲド)、本作品の主人公はアレン、ヒロインはテルーとなっています。

 

主人公のアレンはエンラッド国の王子。その地位ゆえか、アレンには精神的に危うい面を持っていて、冒頭でも父親である王をナイフで刺してしまいます。

 

また生きること、死ぬことについて向き合えずに投げやりになったり、急にふさぎ込んだりと情緒不安定。でも私はこのアレンのキャラクターが好きで、どこか現実の青年の等身大のようなキャラクターで共感を覚えました。

アレンの声優はV6の岡田准一氏。

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アレンの声優はV6の岡田准一氏。いわゆる芸能人を起用した、よくあるジブリのスタイルですが、声そのものは声優さんとも思えるくらいとても良い声で、アレンのキャラクターとも合っていたと思いましたし、自然な感じが伝わってきました。

 

宮崎吾郎監督は岡田准一さんの声優を気に入られたのか、次の「コクリコ坂」でも主人公である風間俊役の声優にも選ばれていました。

 

岡田氏はアイドルグループとして活動されながらも、演技はかなり上手いと思うし、雰囲気のある人だと常々思っていましたが、「ゲド戦記」での声優も良かったと思います。

アレンのかっこいい場面、名言とセリフ。

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アレンの好きなシーンはテルーの家で、テルーが唄を唄っているのを聞いて涙を流す場面です。テルーは手嶌葵さんが声優を務め歌を唄うのですが、私はこの「ゲド戦記」を見て手嶌さんに強く惹かれました。

 

声はもちろん好きだけど、どこか独特な雰囲気を持っていて、この「ゲド戦記」においてはかなり重要な役割を担っていたと思います。その「テルーの唄」を聞いているとアレンだけでなく、私自身も涙がこぼれそうになりました。どこかまだ自分でも知らない心の一部にまっすぐに入ってくるような、そんな歌に涙するアレンの姿が好きでした。

 

セリフではアレンがいつもおびえていた存在である「影」についてテルーに本音を話したときのセリフ

「自分の中にもう一人自分がいるみたいなんだ」。

たぶんアレンは初めてこのとき、自分の抱えているものを素直に話せることが出来たのではないかと想像しました。

映画における影の存在は何だったのか?

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アレンがいつも怯えていたもうひとりの自分である「影」は、死ぬことに、生きることに怯えていた自分自身が作り出した像だったのではないでしょうか?

 

物語の前半、アレンはこの自分自身が作り出した「影」に怯え、時には自分を失ってしまいそうになるけれど、テルーと出会い、生きることにたいしてきちんと向き合えるようになったことで「影」はアレンの前に現れなくなりました。

 

テルーがクモによって危険に晒された時にはじめて、真の自分自身を取り戻せたのだと思います。だからこそ剣を抜けたのだと思います。

アレンの誠の名は「レバンネン」

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物にはすべて誠の名前があるという「ゲド戦記」。

これは原作に基づいて描かれていて、誠の名前を知るとその物の力を収めてしまうくらい大切なもの。アレンの誠の名前は「レバンネン」で原作と同じです。

 

レバンネンというのはナナカマドという木を意味するもので、その少し変わった名前は「七回釜戸に入れないと燃えない」とも言われている樹木で、北欧では魔除けの役割などを果たしたものでもあるそうです。

 

この誠の名を最初に知るのはクモで、誠の名前を奪われたアレンはクモによって操られてしまうのですが、その後テルーにもその名前を明かすことでアレンは立ち直ることが出来ました。

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テルーとのその後について想像してみました。

本作品の最後、テナーの家で畑仕事をしたり、笑いあっている4人の姿を見て、微笑ましいエンディングだと思いました。

 

その後のアレンとテルーがどうなったのかははっきりと描かれていませんが、アレンはエンラッドに戻って王の後を継ぐために精進し、テルーはテナーのもとで厳しい自然と向き合いながらも穏やかに暮らしているのかな、と想像しました。

 

作品の中ではアレンもテルーもとても好きなキャラクターだったので、2人がいつかまた一緒になって仲睦まじく暮らしていると良いな、という想像をふくらませてしまいました。