いずみいずみ

いずみです、こんにちはー♪

「もののけ姫」完成間近なある日、宮崎駿監督は鈴木敏夫プロデューサーにこう提案したんだそうです。

「鈴木君、タイトル変えようと思うんだけど、『アシタカせっ記』でいこう」

せっ記とは宮崎駿監督の造語で、口伝えに残された物語という意味のようです。監督にとって、アシタカという主人公はそれほどに意味深い人物のようです。

主人公アシタカはどんな人物だったのか、もう一度振り返って考えてみましょう。

名言はこちらから!
「もののけ姫」のアシタカ名言集!「会いにいくよヤックルに乗って」の意味も

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宮崎駿監督が語る「もののけ姫」の主人公アシタカ

アシタカ

「もののけ姫」の音楽を担当する久石譲さんに物語世界のイメージを伝えるために、宮崎駿監督が書いた文章が残されています。

アシタカせっ記

せっ記とは
草に埋もれながら 耳から耳へと語り継がれた物語のこと

正史には残らない 辺境の地に生きた ひとりの若者のことを
人々は いつまでも忘れずに語り継いできた
アシタカと呼ばれた その若者が
いかに雄々しく 勇敢だったかを……
残酷な運命に翻弄されながらも
いかに深く 人々や森を愛したかを……
そのひとみが いかに澄んでいたかを

山に生きる 忍耐強い人々は つらい暮らしの中で
くり返し くり返し 子供等に語り継いだのだった

アシタカのようにおなり
アシタカのように生きよ と……

これを見るとアシタカは、一種の理想像として描かれていることが分かります。

 

たしかにアシタカは勇敢で、過酷な運命のさなかにありながらも相手への理解と優しさを失わない崇高な心の持ち主です。

後世まで言い伝えられるに値する人物ですが、でも、決して歴史の表舞台に立つような目立った何かを成し遂げた偉人ではありません。だからこそ「せっ記」なのでしょうね。

 

アシタカを通して観客がどんなメッセージを受け取ってほしいと宮崎駿監督は考えたのでしょう。ここに「もののけ姫」を正しく理解するヒントが隠されているように思えます。

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はたしてアシタカはどんな人だったのか? その設定と人物紹介を

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アシタカ(本名アシタカヒコ)の生まれ故郷はエミシの村。大和政権から追われて本州の北の地に隠れ住む一族の村です。

アシタカは、ゆくゆくはこの村の王となるべく教育を受けた17歳の少年。澄んだ瞳をもち弓の扱いにたけ、高い身体能力があります。

 

ある日、村を襲うタタリ神に矢を放って退治するのと引き換えに死の呪いをかけられます。タタリ神の呪いは強烈で、やがてアシタカの命を奪うものだといいます。そのまま村に留まっても死ぬしかないのがアシタカの運命。

 

エミシの村の老巫女ヒイ様はアシタカにこう言います。

「誰にも運命はかえられない。だが、ただ待つか自ら赴くかは決められる。

~中略~

西の国でなにか不吉なことがおこっているのだよ。その地に赴き曇りない眼で物事を見定めるなら、あるいはその呪いを断つ道が見つかるかもしれぬ。」

自分を死に追いやろうとしている呪いはなぜ生まれたのか。その元凶を、その目でしっかりと見定めてきなさい、と。そこに、呪いを解くカギがあるかもしれないから、と。

 

しかもこの旅立ちのときアシタカは髷を切っていますが、これはエミシの村では人外の者となったことを意味するのだとどこかで読みました。

ちょっと探したけれど出典は探し出せませんでしたが。そして、人外の者ゆえに村を追放されたのだという設定らしいのです。

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