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誰もが期待をしていたもその評価は「最悪」となった宮崎吾朗の作品「ゲド戦記」。

しかし、なぜそんなに悪評されるのか?その原因やジブリファンの私の感想を合わせてご紹介。

映画「ゲド戦記」について

スタジオジブリの「ゲド戦記」は宮崎吾郎監督の初作品。原作は同タイトルの「ゲド戦記」の第三巻をもとに描かれています。アースシーという世界の中で起こるハイタカことゲドが魔法使いとして成長していく内容ですが、映画では主人公がアレン、ヒロインがテルーとなっています。

 

本作品では「テルーの唄」として手嶌葵さんが主題歌を歌い、またテルーの声優を務めたことでも話題になりました。初めて手嶌さんの歌声を聴いたときは、心が思わず震えてしまいそうになりました。

 

また私は本作品を見たあとで原作の「ゲド戦記」を読んだのですが、原作を読んだあとでまた映画を見ると、さらに深く映画の中に入り込めました。なのでぜひ映画だけでなく原作も合わせて読まれることを勧めたい作品です。

筆者からみたゲド戦記の評価

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宮崎吾郎氏の初作品となった「ゲド戦記」は、私の周りや世間一般的な声を聞いても評価はかなり低いです

 

「絵が好きじゃない」「話が面白くない」「作り込み方が甘い」などという声が多い中、私自身は結構この「ゲド戦記」が気に入っていますし、劇場でも3、4回は鑑賞し、DVDでも10回以上は見返したほどです。

 

特に好きなのはこの作品のシナリオ。物には全てのものに誠の名があるというストーリーや、随所随所に出てくるハイタカやテルーのセリフ。「生きること」「死ぬこと」についての言葉は、自分自身でも多く共感しました。

 

さらに手嶌さんの歌がとても素晴らしかったです。テナーの家の牧場でテルーが唄う「テルーの唄」は、アレンと同様に私も涙をこぼしてしまいそうになりました。どこか心の奥深くに入ってくる手嶌さんの歌声が本作品を美しく彩っていると思います。

ひどいと言われる宮崎吾郎氏

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本作品の監督である宮崎吾郎監督は宮崎駿監督の実の息子。

 

本作品において、宮崎吾郎氏の評判はかなりひどいようですが、それはどうしても父親である宮崎駿監督と比べられてしまうからではないでしょうか?

 

確かに本作品は宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」ほどの歴史に名を残すような作品ではないかもしれませんが、ひとつの作品として捉えてみればそんなに悪くない出来映えだと思います。

 

私の周りにもジブリのファンは多いですが、だいたいにおいて本作品についてはあまり良い評価はされておらず、私が「結構好きな作品」だけどと言うと「どこが?」と聞かれるほどです。私個人的には次の「コクリコ坂」といい、結構宮崎吾郎作品が気に入っています。

海外の原作者からも評価がひどい。

本作品の「ゲド戦記」の著者であるル=グウィン氏がこの映画を見ての感想を公式のHPにあげて発信していますが、その内容はかなりジブリに対して痛烈に批判をしています。

 

そのコメントの中で、もともとアニメーションや映画化に興味がなかった著者が、宮崎駿監督の「となりのトトロ」を見て宮崎駿監督が作成されるのならということで映画化になったそうですが、実際には息子である宮崎吾郎監督が務めたこと、また登場人物や物語が原作とはかなりねじ曲げられて表現されている事に失望したということが綴られています。

 

確かに言っていることと、やっていることがちがうジブリの姿勢も良くなかったのかもしれないけれど、おおよそにおいて本を原作として映画化をされる場合、時間などの制限もあって、どうしても原作から逸脱してコンパクトにまとめ、それを観客に演出しなければなりません。

 

たしかに原作とはかなり違っていますし、あの世界観を映像化するのはかなり難しいと思います。おそらくそのことは著者も知っていたと思いますが、コメントの中で、映画を見た後に宮前吾郎監督にこう感想を述べています

「これは私の本ではなく、あなたの映画です。良かったですよ」

つまり私の書いた本と関わりを持ちたくはありません、という皮肉めいたコメントを残しています。

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なぜこんなに評価が低いの?

私自身は結構この「ゲド戦記」を評価しているのですが、なぜこのような周りからは悪評なのか?

 

先述したように、父親である宮崎駿という存在と比べられてしまうことがまず要因として挙げられると思いますが、よく私が耳にしたのは「絵や細部の作り込みの甘さ」と「話が少し難しい」という点。

 

確かに絵については「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などに比べるとディテールは甘いのかもしれませんが、そこまで私は気にならなかったです。言われてから「まあそうかも」と思われるほど。

 

後は時々アレンが見せる表情が怖いという点も聞きました。冒頭でハイエナなような獣に囲われた時や、ウサギや衛兵に対しての戦闘時のアレンの表情が怖いという声もありましたが、あそこは逆にああいう表情の方がこの映画にはふさわしいし、アレンのキャラクターにも合っていて逆に私は良い印象として残っていました。

 

また本作品の原作のファンの方にとは、「本と全然違う」という思いを抱いたのかもしれません。しかしおおよその場合、映画が原作を超えるという事はなかなかありませんし、私のそのような経験をしたことがあるのでその気持ちは分かります。ただ私の場合は本作品を見て原作を読んだので、それがもしかすると良かったのかもしれません。

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感想

私の感想としてはこの「ゲド戦記」はとてもストーリーも興味深く、また手嶌さんの歌の素晴らしさが強く心に残った佳作だと思います。いろいろと周りの評価は低くても、なぜか私はこの作品が時々見返したくなるのです。

 

アレン、テルー、ハイタカ、クモなどのセリフも、これまでのジブリの作品の中においても印象に残るキャラクターが多く登場し、また心に深く刻まれるセリフも多々あったと思います。

 

これからも宮崎吾郎氏の活躍に私は期待しています。