いずみいずみ

今回はハクにまつわる噂を中心にまとめてみました。

宮崎駿監督の映画には、けっこういろいろ解釈に悩むところが多く、ネット内ではそれについて激論を戦わせている人もたくさんいるのですが。

「千と千尋の神隠し」という作品はそんな謎や都市伝説が特に多いように思えます。中でももっとも注目されているのがハクのその後。今回は、いったいどんな噂が流れていて、実際どうなんだ? ってところを検証してみようと思います。

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「千と千尋の神隠し」の最後、ハクと千尋はどうなったの? おさらい

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今回あらためてこの件を調べてみて、これについて書いている人があまりに多くて驚かされました。だって、この作品、公開が2001年ですよ。それから15年がたとうというのに、まだネット上をにぎわせている。どれだけ多くの人に愛された作品か、その影響力の強さを感じましたね。

まずは二人のラストのおさらいから。

湯婆婆の姉の銭婆から盗み出した「契約印」の魔法で体を食い荒らされのたうち回るハク。千尋はハクを助けるため、銭婆に「契約印」を返し、ハクのしたことを謝ります。銭婆に許しを請い、それでハクを助けてもらおうと思っていたんでしょうが、銭婆にそれはできないと断られます。

「おまえを助けてあげたいけど、あたしにはどうすることも出来ないよ。この世界の決まりだからね。両親のことも、ボーイフレンドの竜のことも、自分でやるしかない」

その頃、ようやく正気にもどったハクは湯婆婆に会いにいき、こう言います。

「坊を連れ戻してきます。その代わり、千と両親を人間の世界へ戻してやってください」

自分を助けてくれた千尋を、こんどはハクが助けてあげたいと湯婆婆に直談判です。もちろん湯婆婆は、そうやすやすと首を縦にふりません。

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ここでハクが湯婆婆に言われた言葉

「それでおまえはどうなるんだい? その後あたしに八つ裂きにされてもいいんかい?」

交換条件というわけです。ここで画面は千尋に変わるので、ハクがどう答えたかは描かれていません。でも、ちょっと考えればわかることです。きっとハクなら「構いません!」とでも答えたでしょうね。八つ裂きを覚悟して、ハクは坊を連れ戻しに千尋を追います。

 

千尋と坊のいる銭婆の家を竜の姿のハクが訪れます。銭婆がハクにこう言います。

「白竜、あなたのしたことはもう咎めません。そのかわり、その子をしっかり守るんだよ」

二人は銭婆の家を辞し、空を飛んで油屋に帰ります。その途中で千尋はハクの名前を思いだします。

「あなたの本当の名は、コハク川」

こうしてハクは自分の名前を取り戻します。二人そろって油屋につくと、何匹もの豚を前にして、この中からどれが自分の両親か当てなさいと湯婆婆は言います。これを当てないと、呪いが解けない決まりだからと。

けっきょく、銭婆も湯婆婆も、

自分でなんとかしなければなにも解決しない

と言っているんですね。

クリア、そして契約解消!

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見事、その豚の中に両親はいないと言い当てた千尋の言葉を受けて、契約書がボン! と破れて消えます。これで千尋も両親も自由の身です。出口に向かって走り出す千尋とハク。

ハク「私はこの先には行けない。千尋は元来た道をたどればいいんだ。でも決して振り向いちゃいけないよ、トンネルを出るまではね」

千尋「ハクは? ハクはどうするの?」

ハク「私は湯婆婆と話をつけて弟子をやめる。平気さ、ほんとの名を取り戻したから。元の世界に私も戻るよ」

千尋「またどこかで会える?」

ハク「うん、きっと」

千尋「きっとよ」

ハク「きっと」

つないだ二人の手が離れて、千尋は両親と一緒にトンネルをくぐり元の世界に戻ります。

魔女の契約印が出てから最後まで、目が離せませんね。文字だけたどってもありありと情景が浮かびます。

「ハク八つ裂き説」はなぜ生まれた? その理由は?

ハクのその後にまつわる噂でもっとも多かったのは

「千尋と別れた後ハクは、湯婆婆に八つ裂きにされた」

というもの。

この根拠となっているのが

①千尋が食べさせた苦団子のおかげで銭婆の印鑑を吐き出し、ようやく気がついたハクが、湯婆婆の元を訪れた際のセリフ。

ハク「坊を連れ戻してきます。その代わり、千と両親を人間の世界へ戻してやってください」

湯婆婆「それでおまえはどうなるんだい? その後あたしに八つ裂きにされてもいいんかい?」

 

②映画の公開当時、スタジオジブリの公式ブログに掲載されていたとされる次のような記述。

「すべてのことはルールに従わなければならない」という世界観により湯婆婆の言葉通り八つ裂きにされる運命をハクは受け入れている。

 

③宮崎駿監督が話したとされる記述

千尋と最後に別れるシーンで、手を繋いでいた千尋の手が離れ、ハクの手だけが名残惜しく画面に残っています。

それは宮崎監督が、2人の永遠の別れを表現しているとの記述があったと思います。

 

これらのことから

「千尋と別れた後、ハクは湯婆婆により八つ裂きにされ、もう二度と二人が会うことはない」

という説がまことしやかに流れているようです。

 

さらにこれを補足するように次のような噂も

ハクが八つ裂きにされるのは、千が元の世界にもどって、振り返るところ。千尋の髪ゴムがキラって光るけど、あれはハクの涙らしい

なんともネットらしい噂ですが・・・。

こういう噂を知ったファンたちがショックを受け、次々この噂を拡散させていったようです。たしかに、それらしい噂はおもしろいですよね。おもしろいけど、情報に踊らされてはいけないです。なんでもかんでも情報を鵜呑みにしてはいけません!

情報は「事実」と「不確かな情報」に分けられます。

「事実」は第一次情報です。原典がこれに当たりますね。今回の情報で言えば、①が原典に当たった確実な情報です。たしかにハクと湯婆婆は①で引用したような会話を交わしています。

考察してみよう!

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②の情報の元になった原典を探ってみたのですが、スタジオジブリの公式サイトにはジブリの情報を発信する「ジブリだより」(日誌?)というものがあり、そこで映画やテレビ放送、本などの情報をいろいろ取り上げて告知しています。

ここに②のような記述があったのでしょうか? その後消されているということで、もう調べようがありませんので、これは「不確かな情報」に分類されます。

少なくともわたしは確認できませんでしたから。

 

でも、もしこれが本当の情報だったとしても、それで即「ハクが八つ裂きになった」とは言い切れない。「ハクは、湯婆婆に八つ裂きにされるかもしれないという覚悟をしていた」ってことで、その後についてはなにも言及していないですからね。

③の情報は?

さらに③の情報も「不確かな情報」です。出典が分かりません。

もしかしたらどこかで宮崎駿監督が、千尋とつないでいた手が離れ、ハクの手だけが残ったシーンについて語っていたのかも知れないけれど、それを聞いたり読んだりした人が意訳してしまっている可能性もありますよね。

 

宮崎駿監督は「あれは、ハクの寂しい心情をあらわしたもの」と言ったのに、それを見聞きした人が勝手に意訳して「2人の永遠の別れを表現している」と受け取ってしまっているかも知れないと思うのです。

わたしが原典を探せない以上、これはわたしにとって「不確かな情報」です。

 

つまり、これだけの情報からは、

「ハクがどうなったか確実なところはわからない」

とするのが妥当なところでしょうね。

不確かな情報に惑わされずに考察すればこういう結論になります。

ハクのラストシーンのその後を示す、もうひとつのラストがあった?

ハクがどうなったか「確実なところはわからない」とするのが妥当なのでしょうが、

でも、やっぱり気になりますよね。

できれば「八つ裂き」なんてバッドエンドじゃなくてハッピーエンドであってほしいと思うし。

じつは、ハクのその後を示すまた別の情報があります。

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「千と千尋の神隠し」には、もうひとつのラストがある!と言う都市伝説

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多くの人はトンネルから抜けだし髪留めがキラリと光り車を走らせて物語は終わり。

だと思っているでしょうが本来この後には続きが存在します。

 

ちなみに映像化、アフレコもされており公開当時映画館でも一部で実際に流されていました。

現在何故以下のラストシーンが無かったかのように扱われているかは謎である・・・

・千尋が車の中で来る前に着けていた髪留めが銭婆から貰った髪留めに変わっていることに気が付き不思議がる(何故かは覚えていない)
・新居に向かう途中、丘から引っ越し業者が既に到着しているのが見え母親が「もう業者さん来ちゃってるじゃないのー」と父親に怒る
・新居に到着後、引っ越し業者の1人から「遅れられると困りますよー」と注意される
・千尋が1人何気なく新居の周りを歩いていると短い橋の架かった緑ある小川があることに気付く
・橋から川を眺めていると千尋は一瞬ハッと悟ったかのような状態になりこの川がハクの生まれ変わり、新たな住み処であることに気付いた?かのように意味深に物語が終わる

 

もちろん、これはなんの根拠もない「不確かな情報」です。

・・・とも言いにくいんですよね。じつはわたしの記憶にもかすかにあるんですこれ。母親が「もう業者さん来ちゃってるじゃないのー」って怒ったり、引っ越し業者に「遅れられると困りますよー」と注意されるくだりに、どうも覚えがあるんですね。

これが事実だとすれば、

 

自分の名前を思いだし湯婆婆との契約を破棄したハクは、

千尋との約束どおり、元の世界にもどり、

うまく千尋の家の近所の川の主におさまった

 

ということでしょうか。

ハッピーエンドですごく収まりはいいけれど、かなりご都合主義的でおもしろみに欠ける終わり方のような気もしますね。

いずみいずみ

情報を精査するって難しいけど、惑わされたくないですね! いずみでした~♪