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スタジオジブリ「かぐや姫の物語」のあらすじと、かぐや姫の中では見落とせない映画内の見どころについてまとめてみました。

「かぐや姫の物語」のみどころ

ジブリ「かぐや姫の物語」は「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」を手がけた高畑勲監督の作品。

日本では誰もが知っている「竹取物語」をベースに、かなり忠実にそして丁寧に描かれた作品です。企画から8年を要して出来上がった本作品は高畑勲監督らしい、徹底した仕事ぶりが窺えます。

 

絵のタッチは「ホーホケキョ、となりの山田くん」でも用いられた手書きの線がそのままアニメーションになった手法。この手法が日本を代表する古典「竹取物語」とよくマッチしていたと個人的には思っています。

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かぐや姫という一人の女性が成長し、育ててくれたおじいさんやおばあさんを残して月に帰って行く物語ですが、幼なじみであった捨丸との出会いや、成人しておはぐろをする場面、全てを放り出して逃げてしまいたくなる場面など。

 

ひとりの女性の心の移り変わりや、繊細な心情が丁寧に描かれていてかぐや姫に感情移入したり、映画の世界につい引き込まれてしまいます。

改めて日本の古典の奥ゆかしさを実感し、そしてそれを現代の作家が丁寧になぞるように形にした本作品を、同じ日本人として嬉しく誇りに思います。二階堂和美が歌うテーマソング「いのちの記憶」もとても素晴らしかったです。

あらすじ

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山里に住む翁と媼は畑仕事をして暮らしています。ある日、翁は竹林の中で光輝く竹を見つけると竹の中から手のひらに乗るくらいの小さな赤ん坊を見つけることに。

 

驚いた翁はその小さな赤ん坊を家に持ち帰ります。赤ん坊を見た媼もびっくりしますが、赤ん坊の力で媼にもお乳が出るようになり、2人はこれは何かの運命だと思い赤ん坊を育てることに。通常よりも驚くスピード成長した赤ん坊は一人の元気な少女に成長し、まわりの子ども達から「タケノコ」と呼ばれるように。

通称タケノコの成長

「タケノコ」は近くに住む捨丸や子ども達と一緒に遊んで暮らしますが、その一方、翁は再び竹林の中で黄金と、美しい着物を手に入れることに。

翁はこれを「神様が娘に与えたくれたもの」を受け取り、やがて娘を都へ連れて行き一人の女性としてしっかりと教養を授けようと決心します。

 

都に移り住んだ3人。

翁は娘の「高貴な姫君」として育てようと宮中から教育係となる女中を雇い姫を教育します。田舎暮らしが好きだった娘は、女中の教えに反発しますが、育ててくれた翁や媼の気持ちに背くことはできないと思い少しずつ都の女性として振る舞いを会得して行きます。

なよたけのかぐや姫

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そして娘はやがて成人し、「なよたけのかぐや姫」という名前を得ることに。成人になった慣習として翁は周りの人々を呼び、料理やお酒を振る舞います。

 

そんな中、酒に酔った男が姫の姿を見ようと画策します。

これを侮辱と受け取った姫は家を飛び出し、生まれ育った山里へと一人戻ります。そこに捨丸の姿を探した姫でしたが、捨丸たちはすでに別の場所へと移ってしまい、姫は落胆し翁と媼のもとへと戻ります。

 

それ以来、大人しくなったかぐや姫は近隣の男達の間の中で話題となります。

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5人の公家たちの求婚

そんな中、姫を嫁に迎えようと5人の公達が翁のもとへやってきて求婚します。

翁は思ってもいない高貴な男からの誘いに飛んで喜びますが、その気のない姫は5人に無理難題な要求をします。それで諦めてくれたと思った姫は喜びますが、3年の後に要求に応えた品を持参したとそれぞれの公達が姫のもとへと訪ねます。

 

しかしどれも偽物ばかり。中には姫の要求に応えようとして命を落とす者も。頑に拒む姫の噂はやがて帝の耳にも入ります。そして帝は姫を宮中に呼び寄せますが、姫は帝の誘いにも頑に応じません。

 

そしてかぐや姫はこのような暮らしから解放されたいと思うようになり、無意識のうちに月に向けて「もうここにはいたくない」とつぶやいてしまうことに。

月とかぐや姫

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それを合図に月は姫を迎えにいくことになります。

そしてそのことを翁と媼に告げます。無意識でつぶやいてしまったものの月へ帰ることが本心ではない姫は月に帰ることを悲しみ、翁は姫を月へ返さないよういろいろと手を考えます。

 

そんな中、媼は悲しむ姫を見て、姫が生まれ育った山里に帰りたいことを察し、姫を里へ連れて行く手助けをします。喜んだ姫は故郷である里で偶然、捨丸と再会。喜ぶ姫でしたが、捨丸はすでに家族を持っていました。

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捨て丸とかぐや姫

2人は束の間、2人だけの空想の中で一緒になり幸せな時を過ごしますが、空想から解き放たれた2人はそれぞれの場所へと帰っていきます。

捨丸との思い出を胸に抱いた姫は、翁と媼の家でその時を待ちます。

 

必死に抵抗を試みた翁ですが、天人のもとへ姫は帰って行くことに。全ての記憶を失った姫は翁や媼、生まれ育った場所を去りますが、振り向いた姫の目からは一筋の涙がこぼれ落ちていました。