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スタジオジブリ「かぐや姫の物語」の評価と、ジブリファンとしての個人的な感想についてまとめてみました。

企画から8年を経て完成した大作「かぐや姫の物語」

本作品である「かぐや姫の物語」は「おもひでぽろぽろ」「ホーホケキョ、となりの山田くん」を手がけた高畑勲監督の作品。

企画から8年を経ての完成で、それだけいかに高畑勲監督がじっくりとこの作品と向き合い、作り上げていったのかが伝わってきます。本作品は誰もが知っている日本の古典「竹取物語」をかなり忠実に再現する形で描かれています。

 

本作品の絵のタッチは「となりの山田くん」でも使われた手書きの線がそのままアニメーションとなっていて、このタッチが前作以上に古典である本作品とよくマッチしていたと思います。

とくに姫の成人を祝う席で、姫が家から飛び出し、色鮮やかな着物がどんどんと剥がれ落ちながらも生まれ育った里へと戻る場面は圧巻でした。

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物語の全体像

物語は「竹取物語」と同じく、竹から生まれたかぐや姫が、翁と媼を残し月へと帰っていくお話ですが、一人の女性として成長していくかぐや姫の、心の移り変わりや繊細な心情が丁寧に描写されていて、「おもひでぽろぽろ」でも同じように、高畑監督らしい手法で女性像が描かれています。

 

また本作品のキャッチコピー「姫の犯した罪の罰」ということばには、監督である高畑勲氏から捉えた「竹取物語」という意味が込めらているように思え、ちょっとミステリアスな雰囲気を醸し出す結果となったのではないでしょうか?

 

本作品のテーマソングである「いのちの記憶」も作風と歌がマッチしていて、透明感があり、かつどこか少し切なさを感じさせる二階堂和美の歌声も合間って、歌が流れてくると胸に何かこみ上げてくるものがありました。

本作品は、少し前に公開された宮崎駿監督の「風立ちぬ」同様、スタジオジブリが総力を結集して作り上げたジブリ作品の中の大作といっても過言ではないと思います。

「かぐや姫の物語」の評価

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本作品は前作「ホーホケキョ、となりの山田くん」から実に14年後に発表されたスタジオジブリ高畑勲監督の作品。

企画に8年をかけただけに、高畑監督らしい徹底したこだわりの結集となったのは日本の古典「竹取物語」を題材とした作品とあって話題にもなりました。

 

私は劇場でこの作品を初見しましたが、予想を上回る出来で嬉しくて感動したというよりは、また再び高畑勲監督の作品を目の前にすることができ幸せな気持ちに浸ることのほうが強かったように思います。

本作品に体する一般的な評価もかなり高かったように思いますし、私の周りのジブリファンもおおむね本作品を見て感動し、改めて高畑勲監督の素晴らしさを実感していたようです。

 

またアニメーション部門において日本を問わず海外からも様々な賞を受賞する結果となりました。

日本の古典を題材としたので海外にも日本の文化をさらに印象づける作品にもなったのではないかと思います。

子供向けではない??

しかし高畑監督の作品は他の作品も同じように、ファンタジーという作風ではなくどちらかというと大人向けの作品なので小さい子ども達には理解が少し難しいかとも思います。

しかし私個人的な意見としては日本で古くから伝わるお伽話がこんなにも奥深く美しくて面白いこと、そしてそれを現代の作家が映画という形にしたことをこれからを担う日本の子ども達に知ってもらえたら嬉しいなと思います。

 

日本のアニメは海外からも多く支持されていますが、どちらかというとアクションものが多いので、本作品のような日本の古典がもっと世界の人々に知ってもらえたら嬉しく思います。

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「かぐや姫の物語」を見た感想

宮崎駿監督の「風立ちぬ」に続くかたちで公開された本作品は、「風立ちぬ」同様、久しぶりにジブリの凄さを目の当たりにしたような感じを受けました。

 

高畑勲監督の作品は、まだ若い頃にはそこまで印象に残らなかったのですが、年を重ねいろいろな経験を経たあとで高畑作品を見ると、とても心に刻まれるものが多いと思います。

 

「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」はまさにそう。

そして本作品は高畑勲監督の作品が好きになってからの初めて上映される作品で、前作の「ホーホケキョ、となりの山田クン」から数えて約14年後の作品ともあり本作品に対する周りからの期待は私も含めかなり高かったのではないかと思います。

 

そして結果、その期待を上回る作品に仕上がったと思いますし、本作品が日本のアニメーションの素晴らしさを広く伝えることになったのではないかと思います。

出来る事なら今後も、このような素晴らしい作品を映画館で目の当たりにすることができたらなと一ジブリファンとしては願っています。