映画 風の谷のナウシカには原作がある!

風の谷のナウシカには原作である7巻にも及ぶマンガとそれをもとにして作られた映画版があります。今回は映画版風の谷のナウシカのあらすじを振り返ってみたいと思います。

映画のあらすじ ハイスピードで引き込まれるストーリー展開

  ナウシカのいる世界

遠い未来と思われる、火の7日間といわれる戦争によって巨大産業文明が、滅びた後の世界にナウシカは生きています。旧世界の文明が滅びた後の世界には菌糸類がはびこり腐海と呼ばれる巨大な森を作り、そこにはオームと呼ばれる大型の虫型の生物が番人のように住んでいます。腐海は有害な毒を撒き散らしながら、次第に大地を覆い尽くし、人類は衰退の道を歩んでいました。

ナウシカの住む風の谷

風の谷とは腐海のほとりに、海からの風により有害な空気を逃れ人々が生きる小さな国のことです。その族長の娘がナウシカです。10人いた兄弟も育たず、ナウシカの父族長ジルも体が石のようになる病に倒れて床についています。次期後継者として弱冠17歳ですが人々に慕われ平和に暮らしていました。彼女は風に乗り自由にメーヴェと呼ばれる小さな飛行機を操ることができるため、風使いと呼ばれています。

メーヴェを操り腐海を散策していたナウシカは、迷子のキツネリスを助けるために腐海の虫たちに襲われていた、放浪の剣士、彼女の師匠でもあるユパ・ミラルダを助けます。

ぺジテの船の墜落

その日の夜。辺境の小国として平和に暮らしていた風の谷の近くに、工房都市ぺジテの船が不時着します。ナウシカはぺジテの王女ラステルを助けますが、彼女はすぐに息絶えてしまいます。ぺジテの船は、旧世界の遺物、火の7日間を起こした最終兵器である巨神兵の胎児をトルメキア兵から逃れるため、運んでいたのです。その重さに耐えきれず、墜落してしまったのです。

トルルメキア兵の侵攻

ぺジテを追い、巨神兵を奪還しようと、トルメキアの軍が風の谷を襲い、族長ジルを殺してしまいます。逆鱗するナウシカは、トルメキア兵を数名あっという間に倒してしまいます。しかし、ユパに止められ、トルメキアとの戦いを避けるために、トルメキア軍の司令官クシャナ王女に、城オジとともに人質として同行することになります。

アスベルとの出会い 世界の秘密

人質となったナウシカたちとともにクシャナ王女の飛行船の軍団はぺジテをめざします。がその途中で、ぺジテの王子率いるアスベルの軍団に襲われます。クシャナとナウシカの乗った船は全滅し腐海に墜落しそうになりますが、ナウシカの機転により、クシャナと城オジたちは救われます。

念話のできるナウシカは、腐海の虫たちの異変を感じ取り、その場に残り、墜落したアスベルを救おうとして、ふたりで腐海の深部に投げ出されます。腐海の底で気付いた二人は、その清浄な空気でマスクを取っても平気な自分たちに驚きます。腐海で有毒な瘴気を発していた植物たちも、自分の体に汚染された土中の有害物質を取り込み、無害なものに変えて、砂となって降り積もっていっていることに気づくのです。自分たちを苦しめていた腐海の正体を知り、ナウシカは涙します。

オームに襲われたぺジテ

メーヴェを修理したナウシカとアスベルの二人は、ぺジテを目指します。そこに都市の建物を次々に破壊した大量の巨大なオームの死骸が。ぺジテ自体も、ほとんど壊滅状態となっていたのです。トルメキアに侵攻されたぺジテの人々が、オームを利用してトルメキア兵を壊滅させたためでした。次の作戦は、オームの子供を傷つけ、運び怒り狂ったオームの大群を風の谷におびき寄せ、トルメキア軍を壊滅させようとするものでした。そして、巨神兵を取り戻し、腐海を焼き払い再び人類の住みやすい世界を築こうとしていたのです。そのことを知ったナウシカは腐海の役割とその恩恵を訴え、風の谷に知らせに行こうとします。アスベルも仲間の制止を振りきり、ナウシカを行かせようとしますが、二人とも取り押さえられることに。

風の谷の反乱

クシャナ王女の船団が壊滅した報告を受け、クシャナの参謀クロトワは、風の谷にそのまま置かれている巨神兵の力を手にしたかに思われました。胎児である巨神兵は成長を続けていて野心に満ちた彼に笑いかけているように見えました。が、ナウシカに城オジとともに助けられたクシャナ王女が戻ってきて、彼の夢も一瞬でついえました。

ナウシカと城オジが人質となったことで、クシャナ軍にしたがっていた風の谷の人々でした。しかし、腐海の森の胞子が風の谷に残っていたことで、彼らの村を守っていた森を焼き払わなくてはならなくなり不満が爆発。彼らは一堂に集まり、旧世界の遺物である宇宙船の残骸を盾にして立てこもります。

人々に尊敬される100歳を超える盲目の老婆、大ババ様が絶え間なく続いていた風がやんだこと。大気に伝わる変化に気づき、風の谷に迫る危機を悟ります。

オームから風の谷を救ったナウシカ

ぺジテの飛行船に収容されていたナウシカでしたが、その船をトルメキア軍が攻撃。そこを城オジ、ミトの操縦するガンシップと伝説の剣士ユパが登場。次々と敵を倒します。その間に、ラステルの母の機転により、ぺジテの少女といれかわり、メーヴェとともに脱出します。

ナウシカとミトは最初風の谷の人々にオームの急襲を知らせようと風の谷に向かいます。その途中で、オームの子をおとりにして飛行するぺジテ人に出会います。オームの大群の怒りを鎮めようと地面に降ろさせますが、かれらの暴走はとめられません。それでも、さらにナウシカはぺジテ人に命じ、風の谷に向かわせ、オームの子を自分ととも暴走する真っ赤な目をしたオームの大群の目の前に降ろさせるのです。

一方ガンシップでミトは風の谷に避難するように知らせに走ります。この知らせから。クシャナはまだ培養中ではあるが、最終兵器である力を持つ巨神兵を復活させ戦わせようとします。

伝説とナウシカ

クシャナ王女は巨神兵に命じ、オームを焼き払おうとしますが、まだ成長途中であったため、数発火を放っただけで、腐って落ちてしまいました。

絶体絶命の風の谷の人々。真っ赤な目をしたオームの大群の前に降り立ったナウシカ。一瞬のうちに吹き飛ばされてしまったように彼らの目に映りました。しかし、次の瞬間に彼らの目の前に飛び込んできた光景は、オームの真っ赤な目の光は次々消え、青く変わった静寂な世界でした。オームは次々と金色の触手を伸ばし、ナウシカの体を押し上げ、傷ついた体を癒します。無数の金色の触手に囲まれたナウシカの姿はまるで、金色の野原に立っているようでした。

盲いた大ババ様に、少女がその光景を語ります。古くから伝わる人々を導く人との符号に気付き涙するのでした。

オームの大群はもとの腐海へトルメキア兵も帰っていきます。そして、風の谷の人々にまた平和が帰ってきたのでした。

ナウシカとアスベルがたどり着いた腐海の底では、彼らの落としたチコの実が静かに芽吹いていました。

結末、ラストシーンについて

映画版は原作の内容を二時間にコンパクトにまとめるためにか、ほぼ原作の2巻分のところで終っています。映画が終わった後のラストシーンは、今から物語がはじまる序章のようにも思えます。こうして振り返ると、息をつく間もないそのストーリー展開で、多少うん?という感じのところもありましたが、その勢いで映画なりの結末になっていると思います。

風の谷のナウシカ感想

感想としては原作とのテーマのとらえ方の差が取りざたされることもありますが、基本の運命を受け入れながらしぶとく生きていく人間をとらえているところ、自然の偉大さ人間の小ささを感じさせるところなど本当に言いたいことは伝わっているのではと思っています。

でも原作もいいです。映画しか知らない方はぜひ原作も読まれるといいですよ。