ジブリ「もののけ姫」。かわいいと話題のサンについてまとめてみました。
サンがかわいいと話題に
ジブリもののけ姫のサンがジブリの歴代のヒロインの中でもかわいいと話題になっています。
私も「もののけ姫」は劇場で何度か足を運び鑑賞しました。その度にいろいろと発見がある奥の深い作品だと思いますし、見返す度にサンの魅力がどんどん増してくるようにも思いました。
「もののけ姫」におけるサンについてまとめてみました
サンは山犬に育てられた娘。
どのようにしてそのような状況になったのかは触れられていませんが、山犬達を本当の家族と思い、また山犬達もサンを娘であり兄妹と思って接しています。
サンはシシ神の森を汚そうとする人間達と争いを続けますが、シシ神と人間が両方共に歩む道を探そうとするアシタカに出会い、人間であることと、獣であることの狭間で心が揺れ動きます。
性格は山犬として育ったためかかなり闘争心が強いですが、根はとても純粋な女の子のように思います。
サンの声優をつとめた石田ゆり子氏
もののけ姫ことサンの声優を務めたのは俳優の石田ゆりこ氏。テレビドラマや映画などでも活躍されているので誰もが知っている女優さんではないでしょうか?
石田さんが声優を務めると知ったときは少し驚きましたし、結構大きな賭けでもあったのではないかと想像します。映画における声優としての出来は、正直普通かなと思いました。
下手だとは思わないですが、かといって絶対に石田ゆり子氏でなきゃ、とも思わなかったです。私個人的な感想としては、プロの声優さんが務めたら、また違ったサンになったのではないかと思います。
サンの年齢は?
サンの年齢については15歳という設定がされています。
ただ、山犬の娘とした育った環境のせいか、見た目も身の振る舞い方も、もっと大人びているように感じます。ただ傷ついたアシタカを看病するために隣で一緒に眠っている無防備な寝顔のサンをみると、まだまだあどけない少女のように思います。
サンの好きなセリフ
本作品のヒロインであるサンのセリフで印象に残っているのはラストシーンのセリフ。
「アシタカは好きだ。でも人間を許すことはできない」。
このセリフには人間の血が通う一人の少女としての思いと、山犬の娘としてこれから生きて行こうとするサンの決意が感じられるセリフです。
アシタカの人と森とが共に歩むためにとった勇気ある行動が、サンの凍ったこころを溶かしたのだと思います。
かわいいシーンを選んでみました
山犬の一族として凶暴な一面を覗かせるサンですが、まだ15歳の少女。
そんなサンのかわいらしいシーンとして印象に残っているのは、サンが
「死ぬ前に答えろ。どうして私の邪魔をした?」
という問いに対して
「生きろ。そなたは美しい」
とアシタカが答えたときのサンのリアクションです。
おそらく予想していなかった答えに対して驚いたような、ちょっと照れくさいような、そんな反応をみせるサンがとても印象に残っています。それはおそらく人間としての、また女性としての本能がそうさせた行動だったのではないでしょうか?
ここからサンとアシタカは共に歩み始めたのかもしれません。
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アシタカとサンの関係について
たたり神に犯されたことをきっかけに、アシタカは人間とシシ神の森で暮らす動物達に出会い双方が共に歩む道を目指します。そして山犬の娘として育ったサンと出会い、2人はやがて行動を共にすることに。
当初はアシタカを敵である人間として見ていたサンですが、やがてアシタカの体を張った行動により、徐々に人間としての心を取り戻し、そしてそのことによってアシタカに惹かれ始めます。
最後の場面、デイタラボッチと化したシシ神が頭を取り戻した時、アシタカとサンは毒に犯されながらも、シシ神から「生きろ」というメッセージを送られることに。
人間の世界に残ることを決めたアシタカと、山犬として森を守ることに決めたサン。2人はお互いに惹かれていることが画面から伝わってきます。
アシタカは最後
「ヤックルに乗って時々会いに行くよ」
とサンに告げます。
そしてなぜかそんな場面がとてもありありと想像できます。これは個人的な感想ですが、きっと2人はその後も時々あって、やがてはともに暮らすことを選ぶのではないでしょうか。
宮崎駿監督の作品はとてもメッセージ性の強いものが多いですが、本作品は構想や製作にかなり時間をかけたこともあって、とりわけ強いメッセージが刻まれているように感じます。