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ジブリ「おもひでぽろぽろ」の好青年トシオについてまとめてみました

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「おもひでぽろぽろ」のトシオについて

ジブリ「おもひでぽろぽろ」は高畑勲監督の作品。

 

ヒロインである岡島タエ子は子どものころから憧れていた田舎暮らしを求めて山形に訪れ、そこで紅花摘みや畑仕事をしながら小学校5年生当時の自分自身を顧みる、現実と過去が交錯したストーリー。

トシオはタエ子の姉であるナナコの夫の又従兄弟にあたります。

 

トシオは以前、東京でサラリーマンとして働いていましたが、現在は父親の家業を継いで有機栽培農業で営む年齢は25歳の青年。冬場はスキーのインストラクターも務めています。

マイペースで少しのんびりしているような性格にも見えますが、しっかりと自分の考えを持ち、そしてそれを行動に移す行動的な面が窺えます。強烈な山形弁で東京からやってきたタエ子をガイド。

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トシオは自分の暮らしている場所を紹介するだけでなく、そこに住んでいる人たちの考え方や背景、どのようにして田舎が出来上がっていったかなどをタエ子に伝えます。

歴代のジブリの主人公中では「海が聞こえる」の松崎拓の高知弁と同じように方言が印象的でしたが、その方言がとても魅力的なキャラクターだと思います。

有機栽培農業を営む青年トシオの声優を務めたのは俳優の柳葉敏郎氏

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<出典>

強烈な方言が印象的なトシオの声優を務めたのは俳優の柳葉敏郎氏。柳葉氏は秋田県出身。

 

上京後、劇団ひまわりに入団。その後、当時若者達から熱い支持を受けていた「一世風靡セピア」のメンバーとして人気を得ます。(ちなみに愛称はジョニー)

 

その後は俳優として主役こそ少ないものの、その個性的なキャラクターを活かして数々のドラマなどに出演。中でも柳葉氏の代表的なキャラクターは「踊る大走査線」で演じた管理官、室井。

 

人気を博したドラマ「踊る大走査線」は劇場化され、さらに管理官、室井のスピンオフ作品「容疑者室井慎次」が出来上がるほど。現在も俳優業を中心に活躍中。

 

そんな柳葉氏が演じたトシオは、あまりにマッチしていて柳葉氏がそのままトシオになったかのように思えます。

駅でタエ子を待っていた場面、トシオの最初の一声で「あ、これは」と分かってしまうほど個性的な声だったと思います。

 

個人的に方言というのは映像化された場合にちょっと違和感を感じてしまうことがあるのですが(自分自身が博多弁を話す福岡生まれだからかも知れませんが)柳葉氏の方言は最初こそ戸惑ったものの、聞いているうちに馴染みトシオという青年のキャラクターにマッチしていきました。

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トシオの印象に残ったシーンと名言

トシオの印象に残ったシーンは、雨が降る中でタエ子から「あべくん」のエピソードを聞く場面。

 

タエ子は子どもの時から抱えていた「あべくん」にまつわるエピソードを淡々とトシオに話し始めます。タエ子の様子が少しおかしいと思ったトシオは本家で何かあったのかと気にしますが、黙ってタエ子の話を聞きます。

 

この時の、降る雨と、狭い車内と、静けさがとても良いですね。

タエ子からの話を聞き終わったトシオは、あべくんが言った「お前とは握手してやんねーよ」ということばを男の子の目線に立ち、タエ子の受け取り方が間違っている事を指摘。

 

それを聞いてタエ子は初めてトシオ対してムキになりますが、トシオはひとつひとつタエ子にあべくんの気持ちを説明していきます。トシオの印象に残ったセリフもその場面から。

車の中で話し終わった後にトシオが言ったセリフ「田舎の音楽、かけますか?」どこかトシオの人間としての大きさを感じさせるセリフのように私は思いました。

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タエ子とトシオのそれからどうなったのか?

本作品のラスト、東京へ帰ろうとするタエコは電車に乗ったあと、ふと思い起こして電車を降り再び山形へと踵を返します。あの電車の中で何かを思い起こしたように立ち上がったタエ子の姿はとても印象的です。

その後、一路戻るタエ子を待っていたのは来たとき同じくトシオ。

 

トシオはタエ子の荷物を受け取ると2人であの小さな車に乗ってゆきます。

あの後、2人はどうなったのかは分からないのですが、作品中にタエ子とトシオが見渡す限り何もない道を馬車に乗ってゆっくりと進む場面がありました。

 

その場面に描かれているような暮らしを2人は送るようになったのではないかと個人的には思っています。

あの馬車に揺られている2人の姿はとても幸せそうで、微笑ましい場面として深く印象に残っています。