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ジブリ作品の中ではマイナーかつジブリっぽさが少ないと思われがちな作品「海が聞こえる」。しかし、見てみるとハマってしまう要素もある作品でした。

 

そんな、私にとっても好きな作品である「海が聞こえる」のあらすじ、感想、魅力をお伝えします。

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ジブリの中では少し異色な作品「海が聞こえる」

氷室冴子氏の小説「海が聞こえる」をベースにした本作品はスタジオジブリの若手達が作り上げた作品で、ジブリの中では少し異色な作品です。

 

当初、絵もストーリーもジブリっぽくなくて敬遠していた私ですが、友達からの勧めもあって、上映されてからかなり後になって鑑賞しました。それ以来、この作品を何回も見直すくらい気に入りました。

 

高校生の淡くて、どこか行き違いだらけのラブストーリーですが、見ていてどこか懐かしさや親しみを覚えてしまう作品です。

 

最近のジブリ作品のように芸能人や俳優を声優に起用せずにほとんどがプロの声優さんが務めたことで、作品全体がどこか落ち着いていて安定したように思います。派手さはないけれど、心に沁みるよい作品だと思います。

あらすじ

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物語のあらすじは高知県を舞台にしていて、高知のシンボルでもある高知城や帯屋町など具体的なスポットも紹介されています。そしてキャラクター達も本当にネイティブのような高知弁を話します。

 

方言というのは時として聞きづらかったり、違和感を覚えたりするものだと思うのですが、本作品でいけば逆に高知弁がこの作品の魅力であるような気がします。

 

主人公の森崎拓は高知県の進学校に通う高校生。中学時代に神童だと言われるくらい頭脳明晰でありながらも、どこかマイペースでのんびりした性格。

 

同じ高校に通う松野豊とは、中学生時代に起きた修学旅行での出来事をきっかけに親友となります。その松野から東京から転校して来た武藤理伽子を紹介されます。理伽子は思ったことをはきはきと伝えるストレートな性格。頭も良く運動神経も抜群な理伽子は次第にクラスの中で浮いた存在になってしまいます。

 

そんな理伽子に対して、松野の態度から森崎は松野が理伽子に惹かれていることを知り動揺します森崎もまた理伽子に惹かれてしまったからです。

 

しかし森崎は親友である松野に気をつかいながら、理伽子と一定の距離を保ちますが、修学旅行で貸したお金がきっかけで森崎と理伽子は2人だけで理伽子の実家のある東京へ。

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この東京旅行がきっかけで森崎と理伽子は少し距離が縮まりますが、松野がこの2人の東京旅行のこと知り、松野は直接理伽子に森崎との関係を尋ねますが、理伽子は冷たく松野をあしらいます

 

このことを知った森崎は激怒して理伽子に手を出して責めてしまい2人はぎくしゃくした関係に。

 

そのままの状態で学園最後の文化祭で理伽子はクラスメイト達から呼び出しを受けて学園祭の準備に参加しないことや、普段の態度をなじられますが、その場面にたまたま居あわせた森崎は気付かないふりをするも、そのことで理伽子は森崎に失望され、そしてまた偶然通りかかった松野にも殴られてしまいます。

 

森崎が理伽子のことで松野に気をつかっていたことを知ったからです。その後、3人は学校を卒業してそれぞれの道を歩みますが、同窓会で森崎は松野と再会し仲を取り戻します

 

しかしそこに理伽子の姿は無く、理伽子の友達から理伽子が実は東京の大学に通っていることを知ります。

 

最後、森崎は吉祥寺駅で偶然、理伽子と再会を果たすのでした。

この映画の魅力について

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この「海が聞こえる」は、スタジオジブリの描く世界とは少し違っていて、現実感溢れる高校生の恋物語。恋物語とはいっても、どこか行き違いばかりを繰り返してなかなか思い通りにいかない所は、上映されてから時間が経っているとはいえ現代のリアルな雰囲気がとても伝わってきました。

 

この映画の最大の魅力は、脚本にあると思います。森崎、理伽子、松野という若い3人の距離感や心の動き方が丁寧に描写され、そしてそれがアニメーションになっても上手く表現されていたと思います。

 

特に森崎と松野が知り合うきっかけになった修学旅行をめぐる一件の場面や、森崎と理伽子が行った2人だけの東京旅行の場面などは、若い2人の揺れ動く気持ちが上手く描かれていたと思います

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惹かれたポイント

また森崎と理伽子の会話の内容がテンポが良いようで、どこか上手く噛み合っていないところも思わず引き込まれてしまいます。

 

また声優陣については、ほとんどがプロの声優さんを使われていることで安定していたと思いますし、こてこての高知弁も上手くこの映画の魅力を引き上げているように思います。

 

いつもの冒険ファンタジーとは違う本作品ですが、ぜひまだ見たことがない人にはお勧めしたい作品です。