いずみいずみ

いずみです、こんにちは。今回は湯婆婆についてです。

大きな目に長く垂れ下がった魔女鼻、眉間にイボのある二頭身の巨大な頭。一度見たら忘れられないほどユニークな風貌の持ち主・湯婆婆は、八百万の神々をお風呂と食事やお酒でもてなす湯屋「油屋」の女主人。

 

 

今回は、「千と千尋の神隠し」では悪役扱いなのに、どこか憎めないところもある湯婆婆に焦点を合わせてお送りします。とかく謎の多い湯婆婆にどこまで迫れますか!?

スポンサードリンク

「千と千尋の神隠し」の「湯婆婆」の名前の由来はなんと「湯たんぽ」から!

ダウンロード (10)

湯婆婆は、油屋の最上階にいて、油屋を取り仕切る支配人です。契約で相手をしばり、本当の名前を奪い相手を支配します。従業員には厳しいのですが、客には低姿勢。強烈な臭いを放つ腐れ神が来ても「来ちゃったもんは仕方ない」と、拒みません。

湯婆婆って、なんだか現代の経営者のようですね。湯屋は繁盛しているし、従業員たちもそうひどい待遇を受けているようでもないようなので、意外と経営者としてはまっとうな気がします。

ただし、本当の名前を奪うことで相手が逃げ出せないようにしている、というあたりが気になります。ここはちょっとブラックな臭いもしますね。

湯婆婆のかめはめ波

湯婆婆が手のひらからエネルギー弾を放つシーンがありますが、宮崎駿監督のあの場面の絵コンテには次のように書かれています。

ゆバーバ気をため

右手をひくや

光の球をつくり

ハッシと送り出す(ドラゴンボール風)

なんと、あのエネルギー弾はドラゴンボールの「かめはめ波」がイメージされていたんですね!

ダウンロード (11)

坊に甘い湯婆婆

湯婆婆には「坊」という名の息子がいますが、もうこの子にはめちゃくちゃ甘い母親です。クッションやおもちゃだらけの部屋に閉じ込め、外はばい菌がいっぱいだから出ちゃいけないと教えているようです。

 

これは、現代の過保護な母親像を描いているのでしょうか。

千尋の母親が子どもにちょっと冷たい感じですが「これは二人の母親像を対比的に描いてあるのだ」とする見解もあるようです。

 

そういえば「湯婆婆」の名前は「湯たんぽ」からきているそう。「湯たんぽ」は漢字で「湯湯婆」と書きます。

湯婆婆のだみ声を担当した声優は、なんと夏木マリ

ダウンロード (12)

湯婆婆の、あのどこかいやらしい感じのダミ声は、なんと歌手で女優の夏木マリさんが担当。あまりにピッタリすぎです。夏木マリさんは、湯婆婆とともに、双子の姉の銭婆の声も一人二役で演じました。

たしかに同じ人の声なのに、声の表情が湯婆婆と銭婆ではまったくちがいますね。さすがです!

夏木マリさんは「絹の靴下」という曲が大ヒットした歌手。女優としても映画に舞台にテレビドラマにと多くの作品で活躍しています。

湯婆婆の声で読んでみて!湯婆婆らしいセリフ3選

いかにも湯婆婆らしいセリフを3つ紹介しましょう。夏木マリさんのあの声で読んでみてください!

ダウンロード (16)

1、見るからにグズで!甘ったれで!泣き虫で!頭の悪い小娘に仕事なんかあるもんかね!

千尋が「ここで働かせてください!」って言いに行ったときの湯婆婆のセリフです。

意地悪ですよねー! でもまぁ、「頭の悪い小娘」以外はその通りかもしれないけれど・・・。

 

2、それでおまえはどうなるんだい。その後あたしに八つ裂きにされてもいいんかい?

坊を連れ戻してくるかわりに千尋たち親子を元の世界に戻してあげてほしいと直談判するハクに言った言葉です。

この言葉を受けて、最後に千尋と別れたハクは湯婆婆により八つ裂きにされるという「ハク八つ裂き説」の根拠となっているセリフです。坊が千尋に連れ出されたと思い気が立っている湯婆婆が、ついきついことを言ってしまったダケと見る人もけっこういるようですけどね。

 

3、そう簡単にはいかないよ。世の中には決まりというものがあるんだ!

坊を連れてハクと一緒にもどってきた千尋に湯婆婆が言った言葉です。この後千尋に、たくさんの豚のなかから両親を見つけ出すよう指示します。

世の中には「決まり」というものがある。なんでも自分の思い通りになると思ったら大間違い!ってところですね。こんなこと言われたら、車の中でぶーたれてた頃の千尋だったら泣きだしていたかもしれないですね。

 

そういえば「最後に千尋を見送るときの湯婆婆がにこやかな表情だった」という噂があったので、なんどもビデオを巻き戻して確認してみたんですが・・・。

湯婆婆が振り返りかけている横顔までしか描かれていなくて、その表情までは分からなかったんですね。もっと鮮明な画像で観られる方、チェックしてみてください!

湯婆婆&銭婆。じつは双子じゃなくて一人の人物の二つの性格

ゆばーば銭婆1

湯婆婆と銭婆は双子の姉妹。どちらも魔女です。顔も声も、みけんのイボも、服装まで同じです。

・・・。顔や声が同じなのは分かるけれど、イボや服装まで同じというのは、いくら双子といえど妙ですよね。この二人、じつは同じ人間の別の性格を表したもののようです。

一人の人間のなかには、湯婆婆的な人を縛り支配する一面もあれば、銭婆的な人を許し成長を見届ける一面もあります。どうやらこの二人、母親のなかにある二つの気持ちを象徴的に表現しているように思えます。

この二人が和解することは永遠にないのでしょうね。

スポンサードリンク

湯婆婆はカラスになってどこに行く? 坊と一緒に変身させられた湯バードは湯婆婆とは別人!

ダウンロード (15)

夜がしらじらと明ける頃、湯婆婆はカラスに変身してどこかに飛び立っていきます。あれを見てわたしは、湯婆婆はどこか別のところに住んでいて、夕方から朝までの仕事の時間だけ油屋に来ていると思っていたのですが・・・どうなんでしょ?でも息子の坊は油屋にずっといるようですし、よく分かりませんね。

あれは「偵察に飛び回っているだけ」とする見方もありますが、偵察は湯バードに任せているような気もします。

ダウンロード (14)

どうやら「千と千尋の神隠し」という作品は、宮崎駿監督が考えたもともとの物語をそのまま映像化するとすごく長くなってしまうので、いろいろカットして今の長さに収めたもののようです。そのため伏線をはったはいいけれど、回収しきれていないところがいくつもある、といわれています。湯婆婆がカラスになってどこに行くのか?も、その回収しきれなかった伏線のひとつなのかもしれませんね。

ちなみに、湯婆婆そっくりの顔をもつカラスは「湯バード」で、湯婆婆とは別人です。湯バードは銭婆の魔法でハエドリにされてしまい、同じく銭婆にねずみにされてしまった坊といっしょに銭婆の家に行きます。

ややこしいですね。

いずみいずみ

やはり湯婆婆、謎の人物ですね!いずみでした!