原田原田

原田です。

今や、日本で知らない者はいない宮崎駿監督の大ヒット映画「もののけ姫」。アシタカやサンといったヒーロー、ヒロインたちに目を奪われがちですが、今日は、好敵手のジコ坊にスポットを当ててみたいと思います。この人の生き方、案外、現代に生きるわたしたちには参考になるかもよ?

ジコ坊って、本当にお坊さんなの?

ジコ坊

まず、ジコ坊って呼ばれているくらいだから、見かけはお坊さんですよね。彼の部下たちは、みんな唐傘を持っているから、「唐傘連」と名づけられています。

でも、この唐傘がミソ。映画を見ておわかりの通り、毒矢が仕込まれているんです!もしかしたら、他にもいろいろな武器が飛び出してくるかも。まるで、007の秘密道具みたいですね。

 

つまり、彼らは武装した僧侶の軍隊、いわゆる僧兵です。織田信長に焼き討ちされた、比叡山延暦寺の僧兵なんかが有名ですよね。一応お坊さんなんだけど、武術訓練された戦闘集団。その頂点に立って指揮を執っているのがジコ坊なんですね。

 

ですが、彼の行動パターンは欲望の塊そのもの。目的のためには、手段を選ばずといった印象を強く受けます。

 

しかし、ここで、よく考えてみてください。

 

彼が自分のために何かをやったというシーンは、実は一度も描かれていないのです。

 

ジコ坊は、シシ神の首を狙っていますが、それは、天長様からの命令に従っているだけのことなのです。
彼自身は、不老不死に何の興味もない。それを如実に示しているのが、アシタカと「おかゆ」をすすっている時に発した次のセリフです。

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名ゼリフ連発のジコ坊。中でも一番の名言、名セリフがコレ!!

「人はいずれ死ぬ。遅いか早いかだけだ」

 

このセリフ、何気なく語っていますが、彼の人生観を明確に物語っています。

 

人の一生はいつ終わるかわからない。だから、限りある命を己の信ずるままに使え。」そう言っているようにも聞こえます。そして、アシタカは、ジコ坊のこの言葉に従って争乱渦巻く西の国へと旅立つのです。

 

 

では、ジコ坊はアシタカのことをどう見ているのでしょうか?

自分の利益にもならない若者のことを、どうしてあんなに気にかけるのでしょう。ここからは推測でしかないのですが、ジコ坊はアシタカに若き日の自分を重ね合わせているように思えてしまうのです。

 

 

先ほども述べたように、彼は、自分のためにシシ神の首がほしかったわけではありません。言うなれば、ジコ坊は、上司の命令に命を懸けてまで忠実に従おうとしている、まじめな公務員なのです。

 

 

ジコ坊のもうひとつの名ゼリフ、

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「いやあ、まいった、まいった。バカには勝てん」

 

ここには、アシタカのように己の信じる道を歩めなかったジコ坊の、自分自身への自虐が含まれているのかもしれません。もっと、バカになりたかった。アシタカのようにバカになって、自分の意思に従って生きたかったという考え。

 

では、なぜアシタカと違う道を進んだか?次のページで考察します。